2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

お墓で特攻(ブッコミ)応援団

機材を運んでいる時、墓地を横切って、眼に入ったのは、墓のど真ん中に ズン。 と置いてある、バイク。ただそこに置いてあるだけなのに、見る度に“ズン”という音がします。そんな存在感が、そのバイクにはありました。 バイクは明らかに改造してあって、「特…

裏思いやり

買い出しの途中で天婦羅屋さんに寄ったとき。 カウンターに座っていると、隣席に老夫婦がすすーっ。と入ってきました。 二人して生ビール(小)をたのんで。二人とも(小)なのが、何かの映画みたいに穏やかで、仲の良さを証明しています。 それで、何かその老夫…

素サンド

食パン半分に折るとですね→素サンド・・・・・晩ご飯食べ損ねて、さっき家に帰って作った、精一杯の手?料理です(疲れて食べなかったけど) 素サンドは。 学生の頃は一人暮らしの味方で、今は敵です。 うーん。貧乏故にささやかな工夫だと楽しいですが、貧し…

タフ

スタバでカップめん!食べてる女の子がいました。 ぼろぼろのリュックを脇に降ろして。 すすすすすすすすすすすすすすすすすすすすす、す。 啜ってる音も静かで、湯気も虚ろで、スタバの謙虚な風景に馴染んでいました。 スタバって外から見ると、彫刻みたい…

茶ップリン

お茶のプリンだから、“茶ップリン”(静岡県名産) いきなしネタばらしですか、ほほほ。女の子にもらったんです。 本物のチャップリンは非常に賢い道化師だけど、その子は人を騙せるほど賢くなくて、(偏った嗜好はあるものの)人を愛する能力にとても長けてい…

無期名刺で世界破壊

帰り道で、また不思議なホームレスを見ました。 何枚もの白いカードの束に、神懸かったように、何やら文字を書き込んでいるのです。 名前だぁ、と思いました。 そう、あれは、多分名刺です。 仕事を失ってしまった人が、一体誰に向けて名刺を出すんでしょう…

少女の起点

その子は。 トラウマが、あると云えばあるのよ、と云いました。 小学生の頃、遅生まれだった彼女は、周りの子に比べてとても算数の計算が遅くて、すごく一生懸命解いても、結局半分は間違ってしまうという、深い屈辱を経験したようなのです。一年生が二年生…

テトリス卒業

駅前ビルッディングの、地味だけど驚くほどスッキリとした印象の階段がありまして。 で、いっつもそこを通るときに、テトリスのことを考えてしまいます。 考えるというか、自動発生的に頭の中でテトリスが始まります(初期ゲームボーイ版) そういう種類の空間…

子供ゴースト・アンサンブル

豆パンを買いに歩いていると、にぎやかな声が聞こえてきます。 子供が二人で出し物の演技の練習をしているのでしょうか、その声には子供とは思えない気迫を感じました。気圧されて、僕の存在が薄くなりそうな錯覚を覚えたほどです。 しかし、声の出どころが…

やわらかい彫刻

吉祥寺の路地をふらふら歩いていたら、美容院の前で小学一年生くらいの男の子が 「ぼく、お母さんのおっぱい、揉んでるよ!」 と元気に発言していました。すっきりとした声で、うん、いい発言。で、美容院のお姉さんが二人、とってもウケていて 「お姉さんの…

オセロ犬

朝4時に、僕は道を帰ります。帰り道。 歩いてると、後ろから二匹の犬が走ってきます。いい犬です。黒と白。 仕付けもきちんとしてそうで、首輪も付けていました。たぶん、いい首輪です。 でも、二匹とも、朝4時にFREEな犬。 黒い犬と、白い犬。二匹は…

「牛乳、入れる?」

例えば、そういう言葉を、7年間積み重ねたら、どうでしょう?毎朝。 誰かがコーヒーを入れてくれて、その誰かは当たり前のように云うのです。 「牛乳、入れる?」 と、一言だけ。 その一言が、2555回(365日×7年分)。繰り返されると、どうだろう? …