テトリス卒業

駅前ビルッディングの、地味だけど驚くほどスッキリとした印象の階段がありまして。



で、いっつもそこを通るときに、テトリスのことを考えてしまいます。
考えるというか、自動発生的に頭の中でテトリスが始まります(初期ゲームボーイ版)


そういう種類の空間って、街を歩いてても結構遭遇しますよね。in テトリス空間.




 ト
  リ
   ス空間
      に入ると、僕は途端に無口になって、集中力が高まり、空間のテトリス的整然さを楽しんでしまいます。たぶん、子供のころにしこたまテトリスやったので、神経が反射的に機能しちゃうんでしょうね。


僕等の世代には、そういう方が多いんじゃないかと思います。愉快な刷り込み。
パブロフ改め、テトリスの犬です。



そんな理由で、僕はちょっぴりその階段のことを必然的に愛しているんですけど、今日はその確固たる階段愛を問う出来事がありました。




トンボ、の死骸。at テトリス.





オーガニック。それは非常にオーガニックなのでした。
一瞬、“ごちそう”を目の前にしたときのような反応を、僕の神経は認知したのです。



でも、理由が分かりません。





「ブロックが、填まらない」





ブロックの隙間にTombowが挟まるから、きっちり合わない。ぎゃはは!!



ほぼ直線だけで構成されたビルッディング・テトリスの隙間に、ふと、なんの間違いか(奇跡か)曲線で構成されたオーガニック・Tombowがそっと据えられて、異様なまでに官能的な匂いを放っています。しかも死んでいるから、匂いは永遠です。
匂いの粒子は放っておけば、ブロックが合わさるのを真っ向から邪魔するわけです。肌理の細かい粒子の所為で、ほら、ぬるぬる滑ったり(笑)



曲線が許されないその直線空間で、僕は直線より、曲線に愛情を覚え始めていました。この愛情は相当なもののようです。




ま、まさか、新しい愛の芽生えに圧されて、テ、テトリス、卒業。




やった!卒業だ!恋だ!ワーイ!(なんだよ、この日記の終わり方)