タフ

スタバでカップめん!食べてる女の子がいました。
ぼろぼろのリュックを脇に降ろして。



すすすすすすすすすすすすすすすすすすすすす、す。



啜ってる音も静かで、湯気も虚ろで、スタバの謙虚な風景に馴染んでいました。
スタバって外から見ると、彫刻みたいに空間が静止してますよね。
石のような無音のまま店員が慌しく動く様は、或る現代彫刻のようにも見えます。




スターバックス・ストーンに閉じ込められた、チープ・ヌードル・ウーマン。




タフだなぁ。彼女、ほんッとー、にタフなんだろうなぁ。

孤独が唯一許される公共空間で、彼女の行為は明らかに人の、特に女性の注目を集めていたように思います。




本当に孤独なのは、チープ・ヌードル・ウーマンじゃなくて。



それを違和感として眺める、女性たちだと思いました。
 


ああ、僕はどっちもすっごい、ラブリーですよ。




 


カフェ・ラテと鶏ガラ・スープの湯気の境界線が、溶けて一つの虚空を作って。


ほら、あとは街中の女の子を受け入れるだけ。