2006-08-24 一人旅写真 2 青が、とてもきれいだと思ったんです。 その絵は誰からも見向きされなかったのか、それで自分も駄作だとあきらめて家の裏に打ち捨てたのか。 キャンバスに描かれた頼りない月が、街灯の足下の虫の死骸のように、放置され、朽ちるのを待つだけように映ります。 人の気付かない生活の裏で、静かに、ゆっくり時間をかけて虚にむかっていく青い絵は、実はぞっとするほどの美を秘めているものなんでしょう。