ヤノベケンジ賞
を頂きました。「東京コンペ」というアート・イベントです。
ヤノベさんはもう前からすごい好きな作家だったので、すごい嬉しかったし、本人も思ったとおりの百万馬力でした。アトムスーツだもんね。
今度、ヤノベさん美術館で火を噴きますよ(笑)写真すごすぎ↓
http://web.iminet.ac.jp/yanobe/
でも。何より印象的だったのが、ヤノベさんの手の皮の厚さです。
握手した刹那、ぶわぁぁっ。
風圧。指圧。気圧。の変化で、今、風が生まれる。
僕は咄嗟にその厚さに胸を打たれて、この人の生み出す魂の表皮は、いつもこんなに厚いんだろうか、とか考えてしまいました。
年輪というか、一作品作るごとにじわぁ〜じわぁ〜っと、層が重なるように厚みを増していく、特殊な身体感覚があって、ヤノベさんのそれは、オリンピックのアスリートのような強さと粘りを帯びていたように思います。
そうですね、「鍛錬」という言葉が良く似合う印象でした。
熱い鉄を伸ばすように、自己をハンマーで叩きのめし、鋭利にして、世界を裂く。
HENRY COWという、伝説のロックバンド(かつてクリス・カトラーやフレッド・フリスの在籍した!)のスローガンが、
“Art is not Mirror. But art is Hammer.”
うん、正しくその体現ですよね。30年前と今は、世界が繋がっている証拠です。
で、僕もハンマー党に参加です。
あと全然関係ないですけど、帰り路自転車乗ってたら、「きぃきぃ」という音がして、変だなぁと思っていたら、車輪にストローがはまっていました。
車輪にはさまるストローの宿命は、ブルースです。
ロバート・ジョンソンの歌声を、全部ストローの「きぃきぃ」に代えても、案外聴けちゃうかもしれませんね。
ブルースの深度を測るのに、ストローは役に立ちそうです。