チャイナ・バーバーの逆さエロ

先輩から聞いた話。



中国の床屋には、気を付けろ!



って、何で?床屋は、風俗なんだそうです。チャイナで。
バーバーは、エロ〜。


床屋にくるくる回る青赤白のパラレル・バーがあるじゃないですか、店先に。
そのパラレル・バーが普段は時計回りで、でも、それが逆さ時計回りだったら、それは「ウチはおねえちゃんも、いるヨ」ってことなんだって!



キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!



へええぇ。おんもしろいなぁ、と僕は思うのです。その合図がなんともいえず安易であり、その安易さは、特に人間の愛すべきところなんではないかと、そう思うのです。


チャイナでは、床屋にそういうエロが組み込んであるわけで、それは一つの立派な文化で、髪を切りに行くたしなみついでの、逆にエロの方が目的の散髪もあるわけで、エロい気分で髪切りに行くなんて、日本で味わえるわけないですよね。ジャパン的に、床屋エロは寓話です。ファンタジーです。映画です。


なんで床屋とエロが結ばれたんだろう?その理由は必然なはずです。人間の生きてきた証明ですもの。




きっと。
床屋エロに関する幾つもの物語があって、それはたった今も誕生しているんでしょう。おっぱいとか性器に、髪の粒々がふり掛かって、そういうのは妙にエロいですね。


洗い立てでシャンプーが効いてるなら、断裁されたミクロン単位の髪の毛に、シャンプーの粒子がまとわりついてます。だから、エロしたら、全身が切り立ての匂いがするんですよー、恐らく。愛している女の子の髪ふりかけなら、最高なんだねえ。



深夜零時。チャイナ全土で、何万本のパラレル・バーが逆回転してるんだろう、って考えます。一斉に逆さに回って、聴いたこともない、チャイナ・ブルースが響き渡ります。もう、頭皮も一緒に切って頂戴。あはー。