ビタミン1/2

朝出勤していてですね、田町の駅にちょっと色気のある作業着を着た、60歳くらいの(ぐらいに見えてしまう)、二人組の、ずばり労働者がいました。



それで。



それで、かれらはオロナ○ンCを、一本のそれを二人で分けて、丁寧に飲んでいたんですね。




1/2の、ビタミンC。



普通の缶コーヒーとかでなく、オロナ○ンCであるという必然性です。これからの労働を、二人で労っていたのでしょうか、栄養のこと。彼らの仲睦まじい光景は、純粋に優しさに満ちていたと思います。殆んどの人は無視してたけど。




そういう種類の優しさは非常に切実で、僕はショックだったのです。よくよく自分の身体を見返せば、まったくビタミンが足りないのでした。