蟻とスティービー

お昼ご飯は公園で食べます。麻布の、職場のすぐ目の前が公園なので、毎日足を運んでいます。そこで、なるだけ安っぽいお弁当を買ってきて、食べます。それがいいのです。



腰を下ろすと、蟻がいます、結構。



で、今日はお弁当の後に、借りてきたばかりのスティービー・ワンダーの「トーキング・ブック」を聴きました(最近リマスターが出たので)。



蟻、見ながら。蟻、動いてます。



もう有名すぎるこのアルバムを、真昼間の、麻布の公園でだらだら聴くのは、すごい“リッチ”な気がします。安っぽいお弁当が、またキラキラ感を映えさせます。

6曲目。スティービー好きな人はもうお分かりですね。



(せーの)「SUPERSTITION!!」



ティービーのねちっこいクラヴィネットが、まるで溶けた飴のようで、蟻にオイデオイデと誘うのです。気のせいか、本当にそうなのか、蟻の数が増えてる気が・・・・・蟻ものるのる、スティービーの、ファンクネス。


と、CDプレーヤーの上に、蟻がいるじゃあないですか。メロウ。蟻は、世界で一番甘いものを知っているのです。スティービー飴。

僕は不意にヘッドホンをプレーヤー本体からむしりとって、何を期待したのかよく分からないけど、僕は蟻をヘッドフォンジャックの穴に入れてみようとしました。


で、それで、スティービーはどういう音楽になるのでしょう?



蟻を媒介にして、僕とスティービーが繋がる。



それは、とても美しい光景だと思いました。蟻式メディアの「SUPERSTITION」

そして、“繋がる”とすれば、僕には蟻にはとてつもなく重要な意味があるし、それを麻布勤務中には(笑)見出さなきゃいけませんね。



ティービーが歌って、蟻が這うし、僕はその両方を一つのヘッドフォンの穴に導く。



そこで得られるグルーブは、間違いなく僕だけのものです。世界で一つだけの→SUPERSTITION(蟻付き)。