ガングロ流儀

ランチ鮨を食べていると、ガングロ(色浅)のお兄さんが入ってきて、開口一番、店員のおばちゃんに



「あのさぁ、どこの席が携帯の電波一番立つの?」



ほう。席の選び方がね、合理的。お兄さんおもむろに携帯を出すと、何とビジネスの会話です。一寸カッコいい。しかも、通話途中でお鮨が来て、



「うおお!いただきます!ありがとうな!」



ビ、ビジネスマナー・・・とか考えてしまう、僕のほうがスケール小さいよね。鮨食いながらでも、ビジネスを強引に通す彼が、まるでインディーアンのようで、肉体労働がそのままその本質を変えずにサービス業に化けたような強い遣り口には、羨望。



僕自身が貧しく感じて、それで少し食欲を失って、蛸とか固い鮨は残しました。







そして。




今日も深夜二時タックシー。貯金と、夢の話をしました。あと、日本は駄目だけど、戦争おきたら、なんとかなるのか、とも云っていました。

深夜タクシーの運転手が、心のどこかで戦争を望んでいることが、パンクでした。




ガングロよりさぁ、深夜タクシーの運転手の欲望のほうが、怖い。すごい。最近そういうのが多くて、ごめん、正直愉快です。