① 交差点に細魚(さより)の群れがいまして。光るやつ。目はなく、ひれもなく、その泳ぎ方だけが本当に細魚たちそのもので。あああ、勿体ぶってるけど、交差点に魚なんているわけないじゃんか、それ本当は・・・ミラーぼーるー(旧ドラえもんの声で)。

そう、ミラーボールが反射して、道路にきらきら光を落としていたんです。ミラーボール干し。見上げると、アパートの三階に、ミラーボールが物干し竿に掛けてありました。

なぜ?

と、一瞬考えたけど、昼間のミラーボールが細魚を放って、細魚は交差点を川に変えて、それが思いもかけずたいへん美しいことに感謝しました。

感謝?

感謝、というのは人間独特の感情です。風景にひそむ自然の恩恵にも、猛威にも、等しく人は感謝しますよね。幸も不幸も、感謝の手の内です。感謝は、宗教だよね。

ミラーボールを持ってるってことは、所有者は多分お水の系の方ですよね。ミラーボールは何かの原因でカシスオレンジがこぼれて糖まみれになって、所有者に丁寧に洗われたんでしょう。干されて、初めて太陽の光を浴びて、光は放つものではなく受けるものだ、と初めて知ったでしょう、ミラーボール。ラッキーだね。




② 歯医者さんで、落語家の林家なんとかさんに間違えられました。
 



③ 友達とスタジオはいりました。やっぱ最高。今度はラップが出来る友達も混じるかもしれません、フリースタイルで。即興で集団ヒップ・ホップ。嬉しいねぇ!スタジオは人が多いほど楽しいです。




④そし再び交差点。夕方。光る細魚は姿を消して、ミラーボールも消えていました。今夜またどこぞのクラブでこき使われるんでしょう。正直な哀愁を感じました。また、細魚に会いたいです。感謝(笑)