首の長い少女のこと

その娘はほんとうにキリンを愛していて、いっつもキリンを意識している内に、ほんの一寸だけ、



「首が長くなってしまった。」



その微細な変化は、少女本人以外だーれも。気付かんです。


落書き帳の落書きも、勿論キリンだけっしょ!


少女のイメージの身長が、少しだけ伸びるような、僕はそんな物語を作りたい、と心から願っています。


僕にとって日記は。
こういうアイデアを記録する装置でもありますから、よく唐突にこんな意味不明な状況を書いてしまうことが多いですよ、気をつけて(笑)日々に、僕よ、日々に気をつけなさい、言葉はこのようにして、自分の中と、ほんの目の前の空気とを出入りしているのだから。





恥ずかしくて、人に「〜してくださいね」とお願いするのがものすごく恥ずかしくて、僕は基本的には人にお願いしないようにしています。
僕がイメージの中で醸造するキャラクターは正にこういう人たちで、人にお願いできない気弱さを、多分それはストレスの名を借りた想像力(イメージ)だと思うんですが、自分の中に溜め込んでいくことで、それが身体に収まりきらなくなった時に、そう、例えば、


首を少し伸ばします。
伸ばして、そこにイメージを溜め込む余白を作るのです。


イメージは思いついた刹那から、すぐ淀み始めます。濁るのです。イメージの透明度を保持するのは困難です。
濁ってくると、キリン好き少女の、イメージの身長が停まっちゃいます。彼女の首身長は、決して伸びるのを停めてはいけない種類のものごとです。



キリン少女の首を汚したくなくて、その透明度を守りたくて、ほっといたら、キリン少女の首は、もんのすげぇ、伸びちゃったよ(笑)象の鼻よりは、長い(笑笑)


そしたら、物語がようやく動き始めます。


いいね、キリン好きのくびなが少女が、自分のくびの長さを持って、インド象のハナに挑んでいくような、物語。


タイトルはぁ−





「くびなが」





今日の日記は、なに?久しぶりに日記書いたら、言葉混乱しました。


ひどく生々しい混乱ぶりだけど、個人的には不思議な展開の日記になったので、これはこれでキープです。



ああたのしいつらいくびのばしたい。