ドラゴン炒飯
炒飯が火を噴くぜ!!ゴーーーーッッ!!!アチョーーーーッ!!!!!
じゃなくてさ、にんにくのたーくさん入った炒飯です。先輩に連れてってもらった、中華飯店の自慢の一品。
店の看板は、炒飯。ということで。
店先で子供用ビニールプールプールの中で呑気に泳いでいる七匹の亀(日本製の水棲ペットは、必ず一度子供用のビニールプールに入れられる運命にありますよね)を、お昼の定食用に調理してくれるのか、ものすごーく気になったところではありますが・・・
「ドラゴン炒飯」
献立めくると、あるんですもの。龍が。そして厨房を見やると、いたよ、龍が。
大きな鉄鍋の前に、腕のごんブっとい、おにいさんおじさんの真ん中くらいの年の雄のドラゴン。
つまり、一番料理人として勢いの感じる、素晴らしい料理人が、そこにはいました。
料理ドラゴンの隣には、もう殆んど“桶”と形容してもいいくらいの巨大な銀のボウルいっぱいに、炊きたての米!それにぶっきらぼうに刺してある屈強な、お玉。ゴーーーッ!!
確かに。それらを操れるのは、僕の知る限り、この世でドラゴンだけです。
ドラゴン炒飯、もちろん旨いのでした。ほんとに旨い。
食事中、先輩が旅行先で撮影した、ペットショップに売ってある「ゾウの耳」の写真がすごかったです。230円。犬用。食用。
ゾウの耳は犬に食べられるし、その代金が230円であることが、何だか最高に切なかったです(一寸快感を覚えた、ということです)
ドラゴン、元気付けてよ。
「だったら炒飯黙って食べろや」(ドラゴン・談)
はい。龍には古来より、ひれ伏すしかないのですね。
龍の肉は、旨いのだろうか。