地下鉄の階段をあがると、病人がいました。 一目で。彼が病人だと分かりました。 30歳くらいでしょうか、普通の身なりではあるけど、微かに、冷えたコンクリートと、それと冷えた牛乳の混ざった匂いがしたような気がしたからです。離れていても、そういう…
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